2026(令和8)年の法語・法話

表紙

これからが これまでを決める

How I live from now reveals how I have lived until now.

藤代 聰麿
『藤代聰麿先生法語集』
1月

み教えによって 自分のありのままの相(すがた)が 知らされるのです

The teachings show us a way to see ourselves in a true light, as we really are.

藤田 徹文
『初めて仏教を聞く人のための13章』
2月

一切衆生の 救われる道でなければ 自分は救われない

If thre is not a way to save all life, then there is no way for me to be saved.

金子 大榮
『金子大榮対話集』
3月

一人の人生であっても 決して独りではなかった

Though it is your life and you may have felt lonely, you come to realize that you were not alone.

藤澤 量正
『ことば -仏教語のこころ-』
4月

聞法するということは 結局自分を聞くことなのです

Listening to the Dharma is to listen with your true self.

仲野 良俊
『仲野良俊著作集 第九巻』正信念仏偈講義Ⅲ
5月

信じるということは 聞くほかはない

To have faith is none other than to hear the message of the nenbutsu.

桐渓 順忍
『桐渓和上最後の法話』伝道新書3
6月

人間とは 自分で自分の始末を 仕切れぬ者の別名である

When you think of it, as humans we do a pretty poor job of taking care of ourselves.

髙光 大船
『高光大船の世界 道ここに在り』
7月

浄土とは 違ったものが違いをもったまま 調和することができる世界

The Pure Land means a world where a diversity of people can live in mutual harmony while holding on to their mutual differences.

坂東 性純
『親鸞和讃 信心をうたう』
8月

関係ないように見えて 実はみんな深い関係があるんです

As unrelated as we may all seem to be, all of us are in fact deeply interrelated.

永 六輔
『庭説法』
9月

悲しみが 「いのち」への 深いめざめとなっている

Sadness is our deeply awakening to the depths of life.

瓜生津 隆真
「新報」2001年1月1日号『みんなの法話1』
10月

世間的なことでは 心の底から満足できない そういうものが人間にある

Unable to truly find satisfaction in the material world― that is where we find our identity as a human being.

米沢 英雄
『本願はいのちなり』米沢英雄法話シリーズ⑼
11月

如来というのは形ではないのです 声なのです 「なんまんだぶつ」という声なのです

The Tathagata is not of any form, but is none other than the voice that calls out,'Namo Amida Butsu'.

霊山 勝海
教学シリーズ9 観無量寿経に学ぶ
12月

わたしは 出会った人の数だけ いのちの輝きに出会ってきた

I have encountered the subtle spark of life many times― I see it in every person I have encountered.

祖父江 文宏
『悲しみに身を添わせて』

2026年の法語について

宗祖親鸞聖人によって顕かにされたお念仏のみ教えは、多くの人々によって伝えられ、日本国内に留まらず、世界中に伝えられています。その浄土真宗のみ教えを広く伝えているのが、真宗十派といわれる、浄土真宗本願寺派(西本願寺)、真宗大谷派(東本願寺)、真宗高田派(専修寺)、真宗佛光寺派(佛光寺)、真宗興正派(興正寺)、真宗木辺派(錦織寺)、真宗出雲路派(竃撮寺)、真宗誠照寺派(誠照寺)、真宗三門徒派(専照寺)、真宗山元派(證誠寺)です。

これらの宗派は、1969(昭和44)年、不安と混迷の社会状況にありながらも、浄土真宗の教えを広くお伝えするため、真宗教団連合を組織しました。以来、協同してさまざまな活動に取り組んでおり、その一つが、1973(昭和48)年から続く、法語カレンダーの発刊です。

2026(令和8)年の法語カレンダーのテーマは、昨年に続き「宗祖親鶯聖人に遇う」です。親鸞聖人のみ教えにふれた先達のお言葉を通して、あらためて宗祖に出遇っていただきたいと願い、13点の法語を選定いたしました。

挿絵には、画家の内田新哉氏による水彩を用いた叙情的な風景画を掲載しております。

皆さまのお手元に届きましたこのカレンダーが、日々の暮らしの中で報恩感謝のお念仏を申すご縁となりますことを願っております。