2025(令和7)年の法語・法話

表紙

宗教とは生死を貫くまこと一つの教え

Religion surely is a guide for one to cope with living and dying.

中西 智海
『お念仏申す人生を生きる』
1月

いつでも どこでも 誰でもたすける行 それは念仏

The practice that enables anyone, at anytime, anywhere, to become liberated is none other than the Nembutsu.

竹中 智秀
『浄土真宗の葬儀』
2月

「名号」は 私たちの地獄に響く 阿弥陀のいのち

The Name, Namu Amida Butsu, is the working of Amida that reverberates in the hell of my own delusion.

高 史明
『悲の海は深く』
3月

真の智慧は そのまま大悲でもある

True wisdom is itself Great Compassion.

上山 大峻
『平等への視座 -対談・歴史的課題と教団-』(梯 實圓×上山 大峻 対談)
4月

この私のいのちにいつも如来のいのちが通い続けている

The life of the Tathagata is a part of my life always.

藤澤 量正
『ほくほく生きる-九十歳の法話-』
5月

仏さまというのは 向こうから私のところへいつも来ているはたらきです

“Buddha” is the dynamic working that comes to me constantly.

近田 昭夫
『仏さまはどこにおられますか?』
6月

何に遇ったのか それによってその人生は決定する

Whatever you encounter in life will determine how your life will be.

梯 實圓
『一味 755号』
7月

老いや病や死が 人生を輝かせてくださる

Aging, illness, and death enables life to shine.

湯浅 成幸
『老病死の生に学ぶ』
8月

仏様にあいたい これにまさる深い願いが 人間にあるでしょうか

Seeing the Buddha—is there any deeper wish that humans have?

寺川 俊昭
『親鸞に出会うことば』
9月

大悲のなかに 大悲のなかに 確かにこの私がいます

Embraced and surrounded by great compassion—this is where I surely am.

外松 太恵子
『心のポケットに~言葉の花束を~』
10月

塵が塵のままに照らされて ひかり輝いている

Dust, when it is illuminated, shines and sparkles just as it is.

西元 宗助
『念仏の人生論』
11月

浄土へ生まれたいというのは 浄土へ生まれよ という如来の命令なんだ

Our wish to be born in the Pure Land arises from what the Tathagata tells us.

仲野 良俊
『浄土真宗 往生と不退』
12月

確かなものは 今もはたらいてる 如来の本願力

For certain, the power of the Tathagata’s Primal Vow is working right now.

村上 速水
『蕗の薹』

2025年の法語について

1973(昭和48)年、親鸞聖人ご誕生800年と立教開宗750年を記念して発行されて以来、月々の心あたたまる法語と美しいデザインから、全国の皆さんに大変好評を得ており、現在の発行部数は200万部を超えています。

2025(令和7)年の法語カレンダーのテーマは、昨年に続き「宗祖親鸞聖人に遇う」です。親鸞聖人の教えにふれた先達のお言葉を通し、あらためて浄土真宗のみ教えに・宗祖に出遇っていただきたいとの願いから13点の法語を選定いたしました。

挿絵には、写真家・切り絵作家である今森光彦氏の四季折々の草花の切絵作品を掲載しています。