1989(平成元)年の法語

表紙

よき人のことばは目ざめを与え永遠に新たな法の泉となる

松原致遠
1月

ほほえみにかがやく命なみだにもくもらぬ命たたえまつらん

梅原真隆
2月

自分の座忘れて人の座につこうとするさけむつかしなる

山越初枝
3月

命を見つめる木の命を土の命を人の命を

喜多内十三造
4月

風はみえないけれど風のすがたはなびく草の上に見える

大江淳誠
5月

往生の"生"は生まれるというほかに"生きる"という意味がある

曽我量深
6月

生のみが我らにあらず死もまた我らなり

清沢満之
7月

ひぐらしや ただねんぶつの ほかはなく

木村無相
8月

亡き友と語らんとして言葉なしみ名を称えて問いつ答えつ

足利浄圓
9月

わが(自分)のこしらえたもんな間にあわんもんや

森 ひな
10月

一寸さきは闇というよくみればその闇は私の中にある

榎本栄一
11月

私というものは私の思いよりもっと深い意義をもっている

安田理深
12月

私の生の総決算はただ念仏であった

東  昇

「今月の法語」は、真宗教団連合発行の『法語カレンダー』に掲載の月々の法語をご紹介しています。
『法語カレンダー』は各宗派にてお求めいただけますので、お問合せください。