2013(平成25)年の法語
表紙 |
念仏とは 自己を 発見することである |
金子大榮著『歎異抄』 |
---|---|---|
1月 |
とにかく お慈悲の力は ぬくいでなあ |
足利源左『山陰 妙好人のことば』 |
2月 |
人間とは その知恵ゆえに まことに 深い闇を生きている |
高史明『悲の海は深く』 |
3月 |
参れると思うて 参れぬお浄土へ 本願力にて往生す |
稲垣瑞劔『法雷句集』 |
4月 |
念仏もうすところに 立ち上がっていく力が あたえられる |
西元宗助『み仏の影さまざまに』 |
5月 |
鈴と、小鳥と、 それから私 みんなちがって みんないい |
金子みすゞ『金子みすゞ童謡全集』 「私と小鳥と鈴と」(JULA出版局) |
6月 |
仏智に照らされて 初めて 愚鈍の身と知らされる |
信國 淳『いのちは誰のものか』 |
7月 |
「まかせよ まかせよ」 如来の声 「おまかせします」 私の声 |
鈴木章子『癌告知のあとで』 |
8月 |
確かな一足一足が 念仏によって 与えられてくる |
宮戸道雄『仏に遇うということ』 |
9月 |
み仏を よぶわが声は み仏の われをよびます み声なりけり |
甲斐和里子『草かご』 |
10月 |
世の中が便利になって 一番困っているのが 実は人間なんです |
浅田正作『骨道を行く』 |
11月 |
忘れても 慈悲に照らされ 南無阿弥陀仏 |
浅原才市『山陰 妙好人のことば』 |
12月 |
念仏者とは 一切衆生を 「御同朋」として 見出していく存在 |
宮城 顗『本願に生きる』 |