災害支援

2015.02.10

真宗教団連合 加盟宗派総長懇談会

真宗教団連合では平成27年2月10日(火)から3日間、加盟宗派総長懇談会を開催した。昨年度に引き続き、2度目の開催であるが、初めて真宗各派総長10名が一同に揃い開催が実現した。 

1日目、各派総長より、各派の被災地支援の取り組みについて報告をいただき、晨利信所長、清谷真澄所長より震災当初から現在にいたるまでの被災地の様子等報告を受けた。 

翌日より、被災地の現状を学ぶため、宮城県から福島県へとバスにて移動しながら現地の被害や復興状況を視察した。まず、真宗大谷派原町別院では、湯澤義秀組長(浄土真宗本願寺派東北教区相馬組組長)、木ノ下秀俊教導(真宗大谷派原町別院教導)より南相馬市・原町別院周辺の復興状況や今後の課題について説明をいただいた。その後、原町別院より藤井賢誠氏(浄土真宗本願寺派東北教区相馬組光善寺)に同乗いただき、説明をうけながら帰還困難区域を含む国道6号線を南下し、車窓より現地を視察した。その中で、東京電力福島第一・第二原子力発電所の近くを通過し、放射能測量計にて放射線量数値の確認を行った。また、福島県いわき市の浜風商店街では、現地ガイドの方より浜風商店街の概要、展示されている震災当初の写真・映像等について説明を受けた。 

最後は、被災地の視察を通して、真宗教団連合としての今後の被災地支援に向け、本懇談会を通じて感じたことを率直に話し合う協議会を開催し終了した。

開催趣旨 真宗教団連合では、2011年3月11日の震災発生以後、見舞金・義援金を被災各県に交付し、宗祖750回忌記念事業「親鸞展」において勧募した義援金を朝日新聞厚生文化事業団に交付するなど、被災地支援の取り組みを行ってきた。

また、平成25年度は、加盟宗派の取り組みについて情報交換を行い、被災地の視察を通じて被災地を忘れないために、現地の声・現状を加盟宗派に伝えることを目的とした「加盟宗派各派総長懇談会(平成25年11月4日~6日)」を開催した。併せて、平成25度より「教団連合加盟宗派及び現地で実際に活動している教団連合加盟宗派関係団体」に対する助成金の交付や、平成26年度より新たに被災地の現状を学び、今後の支援について考えることを目的とした「東日本大震災現地研修会(平成26年7月17日~19日)」を開催するなど、震災の記憶を風化させることのないよう、様々な取り組みを行っている。

このたびの加盟宗派総長懇談会は、平成25年度開催の懇談会を受け、真宗教団連合として、被災地の声を聞き、現状を伝えるため、また、今後の被災地支援の取り組みについて考えることを目的とする。
開催期間 平成27(2015)年2月10日(火)から12日(木)まで
訪問先 ・浄土真宗本願寺派仙台別院(宮城県仙台市青葉区支倉町1-27 TEL:022-265-7366)
・真宗大谷派東北別院(宮城県仙台市宮城野区小田原1-2-6 TEL:022-297-2824)
・真宗大谷派原町別院(福島県南相馬市原町区市南町1-70 TEL:0244-23-3624)
・名取市閖上地区(ひより山より周辺地域) ・浜風商店街(いわき市久之浜町)
参加者 <各派総長> 10名
浄土真宗本願寺派総長 石上智康
真宗大谷派宗務総長  里雄康意
真宗高田派宗務総長  安藤光淵
真宗佛光寺派宗務総長 佐々木亮一
真宗興正派宗務総長  龍村豐雄
真宗木辺派宗務長   藤本秀曉
真宗出雲路派宗務長  泰圓澄法嗣
真宗誠照寺派宗務長  茨田隆信
真宗三門徒派宗務長  黒田昌英
真宗山元派宗務長   佛木道宗
現地案内 浄土真宗本願寺派東北教区教務所長 晨利信(本願寺仙台別院輪番)
真宗大谷派仙台教務所長 清谷真澄(東北別院輪番・原町別院輪番)

浄土真宗本願寺派仙台別院本堂

本願寺仙台別院教化センターの視察

真宗大谷派原町別院本堂にて講義

現地災害救援本部・福島事務所内の視察
(真宗大谷派原町別院内)

浜風商店街

協議会の様子

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