真宗大谷派 宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌法要
法要名称
宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌(ごえんき)法要
〔法要趣旨〕
真宗大谷派は、これまで宗祖親鸞聖人、そして特に近年から、中興の祖とされる第8代・蓮如上人の法要を御遠忌としてお勤めしてまいりました。そして、これらの御遠忌を節目として、いま一度私たちの生き方、生活の有様を見つめなおし、あらためて宗祖が顕らかにされた本願念仏の教えを受けとめていこうと誓いを新たにしてまいりました。そのことが私たちの歩みともなってきたのであります。
これまでの御遠忌においても、真宗の教えによって人間の根本問題を見すえ、その時代に生きる人の苦悩、そして時代そのものが抱える課題に真向かおうとする真摯な歩みが、私たちの先達にありました。私たちも、ただ単に盛儀として御遠忌法要をお迎えするのではなく、宗祖聖人や先達の願いに立ち帰り、共に念仏の教えに生きる歩みを明らかにしなければなりません。その歩みこそが御遠忌をお迎えする大切な意味であります。
法要期間
このたび、東北地方太平洋沖地震の発生を受け、予定しておりました法要・諸行事について、中止または一部変更して開催することとなりました。
詳細は宗派ホームページにてご確認くださいますようお願い申し上げます。
テーマ・基本理念
御遠忌テーマ | 「今、いのちがあなたを生きている」 |
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御遠忌への基本理念 | 「宗祖としての親鸞聖人に遇う」 |
真宗大谷派は、宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌への基本理念として「宗祖としての親鸞聖人に遇う」、また御遠忌テーマとして「今、いのちがあなたを生きている」を掲げました。「宗祖」とは、単に一宗派の開祖ということではなく、何を依り処〔宗〕として生きることが本当に「人として生きる」ことなのか、そのことを私たちに先立って顕らかにされた方〔祖〕として、私たちは「宗祖」という言葉をいただきたいのです。そして、その宗祖が生きられた姿勢とその根拠とされた「宗」に出あい直すことが、私たちが宗祖七百五十回御遠忌をお迎えすることの意義であります。
さて、今日の私たちを取り巻く社会の現状は、国の内外を問わず人間の知恵の絶対化と欲望の増大化に起因する孤独感と虚無感(ニヒリズム)が蔓延し、その結果として、自死、殺人、差別、戦争、環境破壊など深刻な問題が日々繰り返し惹起しております。このような時代情況であるからこそ、いよいよ私たち一人ひとりが自身のかけがえのない「今」を取り戻し、連綿と私までに流れてきた「いのち」の尊さに目覚め、本当に「人として生きる」という、私の思いを超えたいのち〔無量寿〕からの真実なる要求に応える生き方をあらゆる人々と共に成就させていくことが願われているのではないでしょうか。
私たちは、「今、いのちがあなたを生きている」というテーマを問いとして、「人として生きる」という人間の根本問題をになって歩まれた宗祖親鸞聖人の願生浄土の仏道(教え)に世界の人々と共に出あい、その教えに集う新しい人間の交わりを生み出していくことを、宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌をお迎えする願いとして歩んでまいります。
記念事業
【特別記念事業】
真宗本廟(東本願寺)御影堂・阿弥陀堂・御影堂門御修復事業
現在、特別記念事業として本山・真宗本廟(東本願寺)の両堂等の御修復を行っております。御影堂の御修復は2008 年末に終了し、2011年の宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌法要後、阿弥陀堂と御影堂門の修復工事に着工する予定です。
記念事業
- 真宗本廟奉仕施設整備
- 『教行信証(坂東本)』の修復・復刻
- 聖教編纂事業
- 英訳『教行信証』の再版
- 御遠忌記念出版 シリーズ『親鸞』の刊行
- 大谷祖廟整備事業
- 『真宗本廟造営史』の刊行
記念事業詳細
- 2007年に真宗本廟奉仕施設の整備に関する基本構想策定委員会を設置し、真宗本廟奉仕施設(同朋会館及び研修道場)整備の基本構想の策定を行いました。両堂等の修復工事完了後に工事に着工する予定です。
- 宗派が所有する『教行信証(坂東本・国宝)』を、文化庁や京都国立博物館と連携し修復を行いました。また、完全複製本や普及版(カラー影印本)の作成も併せて行いました。
- 真宗教学の振興を願って2011年度までに『教行信証(坂東本)』及び『選択本願念仏集(禿庵文庫本)』の翻刻編纂・刊行等に取り組みます。
- 1973(昭和48)年に発行された英訳『教行信証』の再版を行います。(2010年12月刊行予定)
- 御遠忌記念出版としてシリーズ『親鸞』を、2010年4月から2011年1月まで毎月1巻発行し、全10巻を刊行します。
- 宗祖親鸞聖人の墳墓の地である大谷祖廟(東大谷)の整備事業として、境内のエレベーター設置、参拝者用手洗いの増設、参拝用駐車場の整備及び御廟周辺、本堂、唐門の整備・修復を行いました。
- 『本願寺を受け継ぐ人々−真宗本廟(東本願寺)造営史』として、2010年度の刊行を予定しております。
その他
- 2008年、御遠忌テーマのさらなる展開のため「御遠忌テーマソング」と「御遠忌イメージソング」を制作しました。
- 「宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌記念 東本願寺の至宝展~両堂再建の歴史」を東京、札幌、大阪、京都、名古屋、金沢にて開催いたしました。
- 「親鸞聖人御遠忌記念講演会 親鸞フォーラム」として、親鸞聖人や真宗に造詣の深い著名人・文化人の方々による記念講演や宗門人との対話などを、首都圏で継続的に開催しております。
- 子どもたちが宗祖親鸞聖人の教えに触れる機縁となるよう、2011年5月4日に「子ども御遠忌」を勤めます。
- 2010年4月には、公募により選ばれた子ども御遠忌キャラクター「鸞恩くん」「蓮ちゃん」「あかほんくん」が発表されました。
6日 逮夜勤行
7日 供茶式
8日 高田派青年会主催 朗読劇
[よき人、親鸞 恵信尼ものがたり
9日 高田派仏教幼稚園保育園参詣
9日 大講堂法話
10日 第48回高田派婦人連合大会
11日 教学院布教大会
11日 他山御直香
12日 他山御焼香
12日 念仏者の集い
13日 高田高校参詣
13日 仏教福祉を考える
シンポジウム
14日 親鸞聖人の御生涯を考える
シンポジウム
14日 稚児練り
15日 稚児練り
15日 龍鳴会舞楽
16日 御参廟
宗旦古流安楽庵呈茶
未生流生花展