宗祖750回忌・教団連合40周年記念事業

1 本事業の理念

平成22(2010)年に真宗教団連合結成40周年を、翌年に宗祖親鸞聖人750回忌をお迎えするにあたり、真宗教団連合憲章に掲げる真宗宣布についての総合的対策を樹立し、真に時代に即応した教化活動を展開するため、本事業を推進する。

2 全体構想

上記理念に基づき、本事業は教学を主軸としたものでなければならない。
しかし、加盟各派において培われてきた教学が、全ての面において合致している訳ではなく、真宗共通の教学が確立しているとは言い難い。
一方、親鸞聖人の教えを宗派の垣根を越えて、分かりやすく伝えていただきたいという連合内外からの要請もあり、本事業における取り組みが期待されている。
ついては、宗派の垣根を越えた教学の表現として、連合が委嘱した記念事業特別講師を中心に共同宣言を作成し、その歩み自体を、記念事業の一貫した主軸に据えることとする。
また、記念大会を本事業の総括とし、今後の真宗教団の取り組みの指針を明確にするものとして開催する。

3 共同宣言

ともに宗祖親鸞聖人の教えを基調とする者として、教団連合結成の願いと過去の共同宣言を踏まえて、各派の教学の違いを超えた原点に立ち返り、共通した課題を内外に表明する内容とし、平成20年4月に発表する。

記念事業特別講師

  • 上山 大峻(本願寺派・元教学伝道研究センター所長)
  • 葛野 洋明(本願寺派・教学伝道研究センター常任研究員)
  • 小川 一乘(大谷派・教学研究所長)
  • 竹橋 太(大谷派・教学研究所所員)
  • 平松 令三(高田派・准講師・元宝物館主幹)

4 記念大会

1.中央大会(本部主催)

開催期間 平成22(2010)年3月29日(月)~30日(火)
内容 3月29日 
式典(於:浄土真宗本願寺派本願寺御影堂)
祝賀会(於:京都東急ホテル)
3月30日 
シンポジウム(於:真宗大谷派真宗本廟視聴覚ホール)
参加対象 教団連合役職者及び一般参加者(祝賀会除く)

2.支部大会(支部・地区主催)

開催時期・会場・参加対象・内容については、各支部・地区において決定する。

5 宗祖親鸞聖人讃仰事業

1.親鸞展

宗祖750回忌・教団連合40周年記念事業の一環として、各派が所有する親鸞聖人御真蹟をはじめとする親鸞聖人ゆかりの法宝物などを展示し、広く一般に公開する。 平成23年春に京都、平成23年秋に東京で開催し、真宗教団連合・開催会場・新聞社等のメディアによる共催とする。

2.インターネットによる聖跡等紹介

各派750回忌法要期間及び讃仰期間までに、教団連合ホームページにて宗祖の足跡の地及び各派本山を紹介する。

3.出版物刊行

真宗教団連合40周年共同宣言を視座として、宗祖の教えを宣布するのに欠かせない基本的な用語である「浄土」「本願」「念仏」「回向」、及び「宗祖親鸞聖人のご生涯」について、各記念事業特別講師に執筆いただき、集約したものを記念出版『親鸞』として平成21年3月に朝日新聞出版より発刊(税込1,260円)

6 各派法要への協力体制

協力体制を確立するとともに、各派法要に関する情報を相互に交換し連絡を密にする。 また、行事、刊行物等の各派記念事業への協賛について、具体的な協賛希望がある場合は、内容に応じて検討する。

7 その他

1.組織改編

経常の取り組みと本事業が乖離することがないよう、平成18年度から組織を改編した。

2.広報

平成18年度から平成24年度までを「THE親鸞YEAR」と位置付け、親鸞聖人及び真宗教団連合並びに各派(本山)を、ポスターや各派機関紙及び教団連合ホームページを通じ、広く一般に広報する。
平成18年度から、教団連合ホームページにて、本記念事業、各派法要に関する情報を掲載。
平成20年度は、広く一般に向け、「親鸞聖人」「真宗教団連合」「各派名称」をPRするためのポスターを作成するとともに、当該ポスターを基調とした広報ページを各派機関紙に掲載。
平成21年度は、各派を通して小学生以下から募集し選考した絵画を基に幼少年層向けのポスターを作成する。

各派の750回忌

浄土真宗本願寺派 平成23年4月~平成24年1月
真宗大谷派 平成23年3月19日~5月28日
真宗高田派 平成24年4月6日~4月16日
真宗佛光寺派 平成23年5月19日~5月28日
真宗興正派 平成23年4月~11月
真宗木辺派寺 平成22年11月21日~11月28日
真宗出雲路派 平成24年4月21日~4月23日
真宗誠照寺派 平成23年5月3日~5月5日
真宗三門徒派 平成23年5月21日~5月23日
真宗山元派 平成23年6月11日 ~13日