西本願寺にしほんがんじ（浄土真宗本願寺派）

浄土真宗本願寺派の本山で、「本願寺」といい「西本願寺」とも呼ばれています。親鸞聖人の廟堂（墓地）が京都東山に創建されたことに始まります。

中興の祖である第8代蓮如上人は、平座で仏法を談合され、親鸞聖人の教えをだれにでも分かるようにやさしく説かれました。教えは急速に近江をはじめとする近畿地方や東海、北陸にひろまり、本願寺の興隆をみることになりました。

本願寺は各地に寺基を移転した後、1591（天正19）年に七条堀川の地を豊臣秀吉より寄進され、地震や火災を経て、1636（寛永3）年には御影堂を建立し、1760（宝暦10）年に阿弥陀堂を再建してほぼ今日に近い姿となりました。

境内には阿弥陀堂・御影堂をはじめ、桃山文化を代表する建造物や庭園が今日まで大切に受け継がれており、1994（平成6）年UNESCO（ユネスコ：国際連合教育科学文化機関）により世界文化遺産に登録されました。