2024(令和6)年の法語・法話

表紙

光明と名号がからみ合い妙なる音楽を奏でている

When the Light and the Name entwine themselves, wondrously beautiful music begins to play!

青木新門
1月

帰ってゆくべき世界は 今遇う光によって知らされる

To encounter the Infinite Light is to have our hearts turn to that infinite world where we shall one day return: the Pure Land.

淺井成海
2月

念仏をはなれて仏もなく自分もない

Neither the Buddha nor the self exists outside the nenbutsu.

金子大栄
3月

南無阿弥陀仏が私の救われるしるしであり 証である

Our saying, “Namo Amida Butsu” is surely proof we will be saved.

梯 實圓
4月

まことに浄土真宗とは聞法がいのちであった

To live in the true spirit of the Pure Land, we need to make Dharma-listening our way of life.

近田昭夫
5月

仏さまの光に照されて 私の心に明りがつく

When the Buddha shines that Light on me, oh my whole heart just lights up!

山本仏骨
6月

いい人 いい雨 いい天気 みんな私中心

Umm, nice person, nice rain, nice weather: Everything’s always centered around me, me, me!

大神信章
7月

行いと言葉の 背後に 世間があるか 如来があるか

The question is whether our words and deeds are based on the Tathāgata or worldly concerns.

深川倫雄
8月

私たちの人生の争いは いつも善と善との争いだ

The struggle in life is always between one’s sense of good and that of others.

宮城 顗
9月

如来ご自身が南無阿弥陀仏となって 衆生の前にあらわれてくださった

To reveal the Truth to us, that Truth, the Tathāgata, had to become our voice saying, “Namu Amida Butsu.

寺川俊昭
10月

人間が人間だけでやっていく 現代の問題はそこにある

Humans think only of what is good for humans. That is the problem of the modern age.

安田理深
11月

仏の救いのはたらきが 私の声となったお念仏

Our voices saying the Buddha-name nenbutsu is the Buddha’s salvific working for our benefit.

内藤知康
12月

貴方の感じられている虚しさこそ 真実の世界への強烈な憧れなのです

That empty feeling inside is just our heart yearning for that truly real world: the Pure Land.

米沢英雄

2024年の法語について

1973(昭和48)年、親鸞聖人ご誕生800年と立教開宗750年を記念して発行されて以来、月々の心あたたまる法語と美しいデザインから、全国の皆さんに大変好評を得ており、現在の発行部数は200万部を超えています。

2024(令和6)年の法語カレンダーのテーマは、昨年に続き「宗祖親鸞聖人に遇う」です。親鸞聖人の教えにふれた先達のお言葉を通し、浄土真宗のみ教えと立教開宗の喜びに出遇っていただきたいとの願いから13点の法語を選定いたしました。挿絵には、手摺り版画絵はがき作家の保田温良氏の四季折々の草花の作品を掲載しています。

また、2024(令和6)年は、親鸞聖人が阿弥陀如来の本願念仏のみ教えを、浄土真宗の根本聖典『顕浄土真実教行信文類』にまとめられた年である1224年(立教開宗)から800年の記念の年となります。このカレンダーが、多くの人にとって、日々の暮らしの中でお念仏申すご縁となりますことを願っております。